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彼女は20年近くベルリン在住ということだが、その影響も強く感じることができる。ニューヨーク、パリ、ロンドン、地中海とは明らかに違う、北ヨーロッパの地域性を塩田の作品群から感じる。それと塩田千春は、その中に日本人の感覚をうまく融合していったのではないだろうか。 彼女の新作、ーありがとうの手紙ーは展示室を全て使った糸と2400通余りの手紙を使ったインスタレーションである。部屋全体かなり照明を落とし、そのくらい中で手紙にある程度のスポット照明を当て、ビジュアルインパクトを強く見せようとしている。その中はほとんどモノトーンの空間と言っていいかもしれない。色を感じさせない空間である。だから余計スポットの光を感じてしまう。その光を感じることによって包み込まれるような空間を大きく意識できるのだ。ただここで見せる光は希望を持った光とは感じ取れない。塩田千春が光の意味を意識していたのかどうかわからないが、希望をあまり感じさせない光というのは非常に不思議に感じた。彼女の他の作品にも同じような空気を感じた。光を感じるのだが、希望が見えない? この感覚って一体なんだろう? 人間の悲しさなのかもしれないし、この文明の悲しさなのかもしれない。私たち人間は果たして未来に希望を見出せるのだろうか? 美術館から外のじわっとした息苦しい空気に晒された時、ふとこのような 不思議な思いが頭をよぎったのだ。
by satoru_nishi
| 2013-07-07 21:21
| アート
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