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展覧会タイトルである「抽象絵画の謎を巡って」からその謎解きをいかにして解きほぐそうとしたのかということを想像してしまうのだが、残念ながら謎解きをしてみたという展覧会ではない。 というより現在作家自身が今の心情を今のスタイルでもって表現を試みたという方が正しいだろう。 壮大なタイトルを持ち出したが、実をいうとあくまでも個としてどのように作品と向き合っているのか、または向き合おうとしているのかをこの展覧会で見せたのだろう。 川島明はミニマリスティックな表現を試みている。ミニマルの表現ではわずかのミスも許されない、最小の表現を持って最大のイメージを感化させる。筆跡、また色彩として最小を試みているが、すべてにおいて最小となっているかというとそうでもない。展示としてミスがないというわけでもない。ミニマルな表現であるから、そういった些細な手違いが大きく画面の中で比重を占めてくる。いわゆる心の中の揺れ、ひずみといった人間性が見えてくる。果たして作家はわずかのずれがそういった人間性を見せるということを知っていたのだろうか? 私は非常に光を感じる作品が目にとまった。光は淡い黄色と緑の間から差し込んでいるようであった。 ミニマルだが非常に人間的であり、不思議なずれを感じたのである。ミニマルだが完全なミニマルとは違うなにかが感じられた。 北村善子は抽象表現主義の流れを大いにくみとっている。4つの壁面を赤、紺、白っぽい作品で分け、それぞれの壁面に対して感情移入しやすいように構成されていた。 個人的には紺色の壁面にもっとも魅力を感じた。 ただ様々なスタイルを飾っていることもあり、いったいどの方向に進んでいこうとしているのか、また四方八方に飛んでいってしまうかのような錯覚に陥ってしまう嫌いがあった。 北村善子の作品からは一貫して「動」というものを感じられる。その「動」をどこに持って行くかは北村善子の強い意志と決断が必要であろう。
by satoru_nishi
| 2011-03-07 21:58
| アート
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